裏銀座縦走路(9月26日-30日) †
最低でも3泊4日及ぶ、タフなコース。本行程は2005年のプランであるから5年越しでの実現となった。ちなみに最初にチャレンジしたときは天候不順のため針ノ木だけを往復するだけに留まっている。(2005年針ノ木岳)
今回は大きく余裕を持たせた日程を組み、天候が悪ければ山小屋で停滞することを前提にでかけた。
全行程
http://asagiri.dyndns.biz/gps/uraginza.201009.all.htm
- 0日目
さわやか信州号を利用して扇沢に入る。扇沢には予定より30分早い午前5時ちょうどに到着する。この時期、日の出はまだなので周りは暗い。新宿 信濃大町 扇沢 2230 - 0500 9月は金・土曜のみの運行 - 1日目(9月26日)晴れ若干、霧 http://asagiri.dyndns.biz/gps/uraginza.201009.01.htm
まだ暗いなかをマグライトの明かりを頼りに歩く。関電の道路から登山道に入る辺りから明かりなしで歩ける程度に日が昇った。大沢小屋はすでに小屋締めしていた。針ノ木雪渓の雪はほとんど残っておらず、谷間の狭い区間は大きく山側へ回避して歩くことになる。針の木小屋手前の砂道は相変わらず体力を消耗する。
蓮華の大下りは本当に大下りで標高差500mほどを一気に下る。地図には記載がないが北葛乗越の手前は鎖やロープが渡してある結構な斜面を下ることになる。その後は北葛岳まで標高差300mほどを一気に上がることになり、思いの外、蓮華岳-舟窪小屋は体力を消耗する。
舟窪小屋に到着すると小屋の方が鐘を鳴らしてお茶を出してもらえた。電気の一切ない小屋で囲炉裏が印象的な暖かな小屋である。小屋番のおじさんおばさんも温かな人柄で、この小屋に泊まりに来るためだけに来ても良いかもしれない。台風(オホーツク沖の972hPaの低気圧)が過ぎたタイミングを狙って山に入ったため、天気は基本的に安定していた。それでも標高が2400mほどを切るとガスの中になる。この時点ですでに次の気圧の谷が迫ってきており19時ごろから雨が降り出し夜は本降りであった。扇沢 大沢小屋 針ノ木小屋 蓮華岳 北葛岳 舟窪小屋 0510 0615 0840 0955 蓮華岳で軽い昼食 1000 1220 1420 - 2日目(9月27日)霧のち晴れ http://asagiri.dyndns.biz/gps/uraginza.201009.02.htm
舟窪小屋から一気に下り、不動岳までの間は地味に危険な箇所が続く。しかも樹林帯なので視界は開けない。進んだ距離の割には時間がかかり体力を消耗する。不動岳まで来るとようやく視界が開け立山を一望できる。不動岳からは、いったん樹林帯を越え南沢岳に至る。南沢岳山頂は砂地の平らなゆったりとした山頂で、一息つくには最高の場所である。
それにしても、この間、誰一人ともすれ違わない。舟窪小屋から烏帽子方面へ歩き始めたのは私一人だけだから、後ろから来る人もなければ追い越した人もいない。本当に静かな山行であった。
南沢岳からは特徴的な烏帽子岳を眺めることができる。烏帽子岳手前は四十八池と呼ばれ、大小多くの池が点在する。もう少し経てば紅葉が盛んになり、もっと美しい場所になるであろうことは容易に想像できた。
烏帽子岳山頂へのルートは本当に切り立っており「自己責任で」と注意書きまである。登ったからと言って特別な景色が広がっているわけではないので、興味があれば登ってみるといったところであろうか。景色を楽しむのであれば南沢岳の方が良いと思う。26日夜の雨は朝には上がり、まずまずの天気となった。それでも不動岳まではガスが立ちこめ風もあったため、木雨*1がぱらぱら降っている状態でした。不動岳から先はおおむね天気は良好で気持ちの良い山行となった。舟窪小屋 舟窪乗越 舟窪岳 不動岳 南沢岳 分岐 烏帽子岳 分岐 烏帽子小屋 0620 0700 0820 1020 1145 南沢岳で昼食 1215 1318 1330 1338 1355 1422 烏帽子岳は空荷で往復 - 3日目(9月28日)終日大雨 停滞
前日の天気予報どおりの本降りの雨となる。この日は一日、烏帽子小屋で時間をつぶす。いっこうにやまない雨降りの外を眺めながら文庫本一冊を読み切る。小屋には1978年の岳人がおいてあり、おもしろい読み物となった。書いてある話題は30年前も今も変わらないところがある種、新鮮であった。
日本海の寒冷前線と太平洋の秋雨前線が通過したため本格的な雨となる。気温は朝から下がり続けて7℃ほどまで下がった。前線が抜ければ天気が回復することが予想されるため、この日はおとなしく小屋で停滞する。 - 4日目(9月29日)終日快晴 http://asagiri.dyndns.biz/gps/uraginza.201009.03.htm
本行程メインとなる裏銀座コース。真砂分岐までは砂礫帯のなだらかな縦走路。烏帽子小屋からは太郎平小屋の方と一緒に歩く。さすが体力があります。水晶小屋まで4時間で到着。水晶小屋はすでに小屋締めした後であったが、まだまだ今年の片づけをされており、一緒にお茶をごちそうになる。久々の水晶岳からの眺めは相変わらず最高である。水晶岳から折り返し、ワリモ分岐からワリモ岳、鷲羽岳を経て三俣山荘に入る。鷲羽岳から三俣山荘への下りは岩と砂が混じった急斜面で歩くのに気を遣う。当初の予定では三俣山荘止まりであったが、早くも天候は悪化する方向であったため、巻き道経由で双六小屋まで入る。烏帽子小屋 三ッ岳 野口五郎岳 真砂分岐 水晶小屋 水晶岳 0540 0643 0753 0822 0945 水晶小屋でお茶 1010 1038 水晶岳でまったり景色堪能 移動性の高気圧に覆われて快晴となる。1日を通して天気は安定していたが夕方から稜線にガスがかかった。天気図からは分かりづらいが朝鮮半島あたりに弱い気圧の谷がある。この気圧の谷と太平洋を進む秋雨により翌日の天候が悪化することとなった。水晶岳 ワリモ分岐 鷲羽岳 三俣山荘 双六小屋 1118 1215 1305 ワリモ岳で軽い昼食 1315 1348 三俣で双六に電話連絡 1400 1545 - 5日目(9月30日)曇り時々雨 http://asagiri.dyndns.biz/gps/uraginza.201009.04.htm
最終日は新穂高温泉まで降りるだけである。急いで降りる必要はない。朝は午前6時ごろまで弱い雨が降っていたが、出発の頃にはほぼ止んでいた。カッパを着て出たが、稜線まで出た頃にはすでに脱いだ。空は雲天であったが、思いの外、視界はよく白山までみることができた。梅雨前線と気圧の谷により天候は悪化。曇り空で時々雨がぱらつく程度であった。新穂高温泉まで到着し、1時間ほど経過すると雨は本降りとなった。なんとも絶妙なタイミングで下山したものである。双六小屋 鏡平山荘 わさび平小屋 新穂高温泉 0627 0748 鏡平でまったり景色堪能 0820 1010 わさび平でトイレ休憩 1020 1110
白山(7月31日) †
晴れるかと思いきや、あいにくの天気。朝まで本降りの雨で、ようやく0630頃にあがる。その後も霧の中を上り室堂では雨に降られる天気。それでもこの山は楽しい。
今年はお花畑の花が全体的に少なかった。梅雨の豪雨や最近の猛暑の影響であろうか。
- 気象状況
太平洋高気圧はある程度張り出していたが、高気圧の縁にあたり西からの湿った空気が天候の悪化に影響したと思われる。また、今年は上空に寒気が入っていることもありよりいっそう天候が不安定になっている要因と思われる。 - 山行記録 霧時々雨 http://asagiri.dyndns.biz/gps/hakusan.201007.01.htm
白水湖 大倉山 室堂 御前峰 御前峰 室堂 大倉山 白水湖 0700 0920 1200 室堂で昼食 1250 1345 1400 1435 降雨のため室堂で休息 1500 1637 1820
鹿島槍(7月23日-25日) †
梅雨が明け、あまりにも暑いので山へ逃亡。昨年のリベンジで鹿島槍の縦走となりました。晴天かと思いきや、以外に雲が湧いていました。その雲がまたきれいで、良いタイミングに登ったと思います。五竜と鹿島槍は整備されているものの険しい道が続きますので気が抜けません。落石厳禁です。
- 0日目
ムーンライト信州で現地入りしました。八方尾根のゴンドラは0730運行開始なので、白馬駅からとぼとぼとゴンドラ乗り場まで歩き。途中のコンビニで朝食を確保して待ち時間に食しました。新宿 白馬 八方尾根 八方池山荘 2358 0540 ムーンライト信州81号 - 1日目 晴れ時々霧 http://asagiri.dyndns.biz/gps/kashima.201007.01.htm
一気に唐松まで上がりたいところだが、団体や中学生の遠足に巻き込まれてまったり登山。初日ですしウオームアップにはちょうど良いペースとなりました。唐松山荘では荷揚げの真っ最中でヘリの合間を縫って通過。八方池山荘 八方池 唐松山荘 唐松岳 大黒岳 五竜山荘 0810 0900 1115 1130 1146 唐松山荘で昼食 1157 1320 1437 - 2日目 霧のち晴れ http://asagiri.dyndns.biz/gps/kashima.201007.02.htm
今回、メインとなる五竜から鹿島槍の縦走です。五竜山荘から鹿島槍の間は鎖場、ハシゴが続きますが登山道はよく整備されています。キレット小屋付近でも小屋の方が新しい鎖を設置していらっしゃいました。おつかれさまです。五竜山荘 五竜岳 キレット小屋 鹿島槍 布引山 冷池山荘 0530 0635 0655 0950 キレット小屋で昼食その1 1005 1200 鹿島槍山頂で昼食その2 1243 1315 1402 - 3日目 晴れ(雲海)http://asagiri.dyndns.biz/gps/kashima.201007.03.htm
鹿島槍を往復する登山者が多いためか、全行程に渡って登山道は整備されつくしていました。すれ違う登山者も中高年から親子連れまでいろんな方がいらっしゃいました。冷池山荘 爺ヶ岳(中峰) 爺ヶ岳(南峰) 種池山荘 柏原新道口 扇沢 0550 0651 0705 0730 0740 0805 0948 1005 柏原新道口-扇沢は車道を歩く
北岳(7月10日,11日) †
久しぶりの北岳です。梅雨の晴れ間に思いつきで出かけてきました。キタダケソウがみられれば良いなと思っていたのですが、肩の小屋側には自生していませんでした。それでも、ハクサンイチゲが咲き乱れ大変きれいでした。次回は北岳山頂を越えて北岳山荘に至る計画を立てようと思う。
- 07/09(金)の山岳情報
八本歯のコルから北岳山荘間は、トラバース道は雪多く通行不可です。途中、中規模の崩落もあります。
- 1日目 http://asagiri.dyndns.biz/gps/kitadake.201007.01.htm
新宿-芦安(ashiyasu)を直行する山梨交通のバスを利用し、午前6時10分に広河原に到着。前日の大雨もあり大樺沢(kanba-sawa)の水量は多め。途中、さらに崩落箇所もあり一部登山道は荒れていた。広河原 二俣 肩の小屋 北岳山頂 肩の小屋 0625 0835 1200 肩の小屋で昼食 1220 1305 1330 1400 - 2日目 http://asagiri.dyndns.biz/gps/kitadake.201007.02.htm
白根御池小屋はどんな小屋だろう?ということで、いつもは通らないルートを使用。大変立派な小屋でした。このコース、全般に斜度がきついのであまりおすすめできないかもしれない。肩の小屋 白根御池小屋 広河原 0545 0700 草スベリ経由 0720 0900
北穂高 (5月4日-6日) †
最近、北穂づいています。半年ぶりの北穂です。五月連休にでかけるのは2回目ですが、例年よりも雪が多かったのでしょう。山頂で2m以上の積雪だったと思います。何度、出かけても毎回違う表情を見せてくれる飽きのこない山です。山だけでなく、北穂高小屋の暖かい登山客への対応がさらにこの山の良さを引き出してくれているのだと思います。
- 1日目 http://asagiri.dyndns.biz/gps/kitaho201005.01.htm
前日に塩尻で宿泊し始発で上高地入りしました。五月連休の終盤ともあって涸沢からの下山者が夏山シーズン並に多かったです。例年より積雪は多いためか、本谷橋付近は雪に埋もれている状況で本谷橋はまだ架けられていない状況です。上高地 横尾 本谷橋 涸沢 0825 1105 1220 1225 1410 本谷橋よりアイゼン - 2日目 http://asagiri.dyndns.biz/gps/kitaho201005.02.htm
このシーズン定番の北穂沢を経由するルートで北穂入りしました。南峰への踏み跡があったためちょっと寄り道してみることに。岐阜県側は滝谷、長野県側も結構な斜度でやっぱり危険でした。涸沢 北穂高(南峰) 北穂高小屋 0635 0935 0955 やっぱり南峰は危ないです - 3日目 http://asagiri.dyndns.biz/gps/kitaho201005.03.htm
当初の天気予報では雨の予定でしたが、なんとか天気も持ちこたえて...と思ったら快晴でした。徳沢のあたりではニリンソウがちらほらと咲き始めて春の訪れを感じさせてくれました。北穂高 涸沢 本谷橋 横尾 徳沢 上高地 0708 0805 0830 0922 1018 横尾でアイゼン清掃 1047 1140 徳沢で昼食 1205 1325