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|RIGHT:100|LEFT:410|c
|~ソフトウェア|VMware Player Version 1.0.1|
|~ホストOS  |Microsoft WindowsXP SP1|
|~ゲストOS    |Vine Linux 3.2|
|~マシン        |ThinkPad T43|
|~              |ThinkPad 570E|
|~ドキュメント  |2006/06/01|
|~ソフトウェア|VMware Player Version 2.5.1 Build-126130|
|~            |VMware Player Version 3.0.0 Build-203739|
|~            |VMware Player Version 3.1.1 build-282343|
|~ホストOS  |Microsoft WindowsXP SP2|
|~            |Microsoft Windows Vista SP1|
|~マシン        |ThinkPad T61(2GB RAM)|
|~              |PC/AT (4GB RAM)|
|~ドキュメント  |2006/06/01(更新:2008/12/10)|
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今回、ThinkPad570Eで稼働していたLinux環境をThinkPad T43 WindowsXPにVMware playerを導入し、バーチャルマシン上にお引っ越しする。
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VMware Playerはバーチャルマシンの作成こそできないが、多くのバーチャルマシンイメージがインターネット上に公開されている。このバーチャルマシンイメージに既存のLinux環境をリストアし利用する。
#contentsx
VMware Playerはバーチャルマシンの作成こそできないが、多くのバーチャルマシンイメージがインターネット上に公開されている。このバーチャルマシンを用いて様々なOSを導入することができる。また、VMware Serverのツールを組み合わせることでさらにカスタマイズ可能である。
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***VMware Playerのインストール [#t9e98fce]
VMware Palyer Downloadサイトより取得したファイルを実行し、インストールを行う。

***VMware browserappの導入 [#s7e9a4eb]
**Guest OS [#a77b8076]
-導入事例
Windows 2000 Server[[Installmemo/vmware/windows]]
Vine Linux 3.2 [[Installmemo/vmware/linux]]
-GuestOSサポート情報
http://www.vmware.com/jp/pdf/GuestOS_guide_jp.pdf
**VMware Playerのインストール [#t9e98fce]
VMware Palyer Downloadサイトより取得したファイルを実行し、インストーラの指示通りインストールを行う。
http://www.vmware.com/download/player/
**VMware browserappの導入 [#s7e9a4eb]
brawserappはVMwareのサイトにあるFirefoxを利用するためだけのバーチャルマシンのイメージである。ベースはUbuntu Linuxである。次のリンクからダウンロードしたBrowser-Appliance.zipファイルを解凍し適当なディレクトリに配置する。
http://www.vmware.com/appliances/directory/80

http://www.vmware.com/vmtn/appliances/directory/browserapp.html
**BIOSの設定 [#c8e164ca]
ゲストマシンの起動はvmxファイルをダブルクリックすることで起動できる。起動するとゲストマシンのBIOSが起動する。
#ref(vmwareboot.PNG,,50%,)
この画面で次のキーを押すことによりBIOSの設定や起動デバイスの選択が可能になる。
|F2キー|BIOS設定画面|
|F12キー|ネットワークブート|
|ESCキー|起動デバイスの選択|

***vmxファイルの変更 [#j2e9f1ef]
バーチャルマシンの設定はvmxファイルで行われる。
**Memoryの管理 [#yb4fa026]
-メモリ関連のOptionを示す
|メモリサイズ|memsize|単位MB|
|Disk上のメモリファイル作成|mainMem.useNamedFile|True or False|
|他のVMとのメモリ空間共有|sched.mem.pshare.enable|True or False|

-CD-ROM imageのマウント
デフォルトはCD-ROMドライブはホストマシンのCD-ROMドライブが割り当てあれる。VineLinuxをインストールするためにVineLinuxのisoイメージをダウンロードし、ゲストマシンのCD-ROMにマウントするには次のようにvmxファイルを変更する。
**仮想ディスクの管理 [#ta0bf2e4]
***SCSIのディスクファイルの利用 [#xc9da67f]
Browser-Applianceの場合、標準状態で10GBのSCSIディスクが1台登録されている。vmxファイルからscsiインターフェース0にSCSI ID:0で登録されていることが分かる。
 scsi0.present = "TRUE"
 scsi0.virtualDev = "lsilogic"
 scsi0:0.present = "TRUE"
 scsi0:0.fileName = "Browser-Appliance.vmdk"
 scsi0:0.redo = ""
ディスクを追加する場合は仮想ディスクファイル(拡張子vmdk)をコピーし、vmxファイルにSCSI ID:1として登録を行う。
 scsi0:1.present = "TRUE"
 scsi0:1.fileName = "disk2.vmdk"
 scsi0:1.redo = ""
これで、10GBのディスク装置が1台追加される。
***IDEディスクファイルおよびIDE CD-ROMの利用 [#jf3557a0]
-ディスクファイルの利用
IDEディスクタイプで作成された仮想ディスクファイルはIDEデバイスとして登録できる。
 ide0:0.present = "TRUE"
 ide0:0.fileName = "disk.vmdk"
 ide0:0.redo = ""
-CD-ROMの利用
CD-ROMはISOイメージをゲストマシンにCD-ROMとして認識させる方法と、ホストOSのCD-ROMドライブをマッピングさせる方法がとれる。
--ISOイメージをマウント
 ide1:0.present = "TRUE"
 ide1:0.fileName = "D:\iso\Vine32-i386.iso"
 ide1:0.fileName = "C:\vmware\SHARE\linux.iso"
 ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
 ide1:0.startConnected = "TRUE"
 ide1:0.autodetect = "TRUE"
--ホストOSのCD-ROMドライブをマッピング
 ide1:0.present = "TRUE"
 ide1:0.fileName = "auto detect"
 ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
 ide1:0.startConnected = "TRUE"
 ide1:0.autodetect = "TRUE"
~
***管理ツールの利用 [#z52f65c9]
-仮想ディスクの作成・拡張
仮想ディスクはVMWare Serverに含まれる、vmware-vdiskmanager.exeを用いて行う。IDEタイプの850MBの仮想ディスクの作成は次の通りである。
 vmware-vdiskmanager.exe -c -s 850Mb -a ide -t 0 myIdeDisk.vmdk
また、既存の仮想ディスクの拡張は次の通りである。
 vmware-vdiskmanager.exe -x 36Gb myDisk.vmdk
-仮想ディスクのshrink(圧縮)
VMWare toolを導入しない状態で仮想ディスクの不要領域を圧縮するにはvmwツールを利用する。(http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/indexj.html)
オプションはなしでvmshrinkを実行するのみである。

-Network Interface Card
VMwareではNICはPCnet32で認識される。browser-applianceではデバイス名が"vmxnet"としていされているため、この後に導入するLinux上でネットワークカードのデバイスが認識できない。そのため、次のエントリーをコメントアウトする。
 ethernet0.virtualDev = "vmxnet"
ネットワークはホストマシンをルータとしたNAT方式とホストマシンをブリッジとした2種類の方式を設定することができる。
 ethernet0.connectionType = "nat" or "bridged"
NAT方式の場合、ホストマシン上で稼働している"VMware NAT Service"により実現される。また、ゲストマシンへのIPアドレスは"VMWare DHCP Service"によりDHCPにて割り振られる。
-仮想ディスクイメージのマウント(VMware-mountツール)
vmdk形式の仮想ディスクイメージを物理ホスト(Windows)にマウントするにはVMware-mountツールを利用する。
入手先:[[VMware Workstation 5.5 Disk Mount Utility>http://www.vmware.com/download/eula/diskmount_ws_v55.html]]
mount方法
 C:\Program Files\VMware\VMware DiskMount Utility\vmware-mount z: disk1.vmdk
マウントするドライブ名 -> z:
マウントするディスクイメージ -> disk1.vmdk 
umount方法
 C:\Program Files\VMware\VMware DiskMount Utility\vmware-mount /d z:

-グラフィックカードの最大解像度の変更
ゲストマシンに対するグラフィックカードの最大解像度はvmxファイルの次のエントリーで行う。ここで指定した以上の解像度はゲストマシンで出力することができない。
 svga.maxWidth = "1280"
 svga.maxHeight = "1024"
**ネットワーク [#i5952005]

***ゲストマシンの起動とOSのインストール [#h4251040]
ゲストマシンの起動はvmxファイルをダブルクリックすることで起動できる。起動するとゲストマシンのBIOSが起動する。
#ref(vmwareboot.PNG,,50%,nolink)
この画面で次のキーを押すことによりBIOSの設定や起動デバイスの選択が可能になる。
|F2キー|BIOS設定画面|
|F12キー|ネットワークブート|
|ESCキー|起動デバイスの選択|
 ethernet0.present = "TRUE"		# Networkアダプタの利用開始
 ethernet0.virtualDev = "e1000"		# デバイスの定義 
 ethernet0.connectionType = "custom" 	# 接続方式の指定
 ethernet0.vnet = "VMnet2"		# 割り当てる仮想Networkの指定
 ethernet0.addressType = "static"	# MACアドレスの指定
 ethernet0.Address = "00:50:56:00:da:0a"
 ethernet0.generatedAddressOffset = "1

-VineLinux3.2のインストール
Browser-applianceの仮想ディスクのパーティションの再作成および移行するために取得したdumpファイルをコピーするために一旦、Linuxを新規にインストールする。
前章でVineLinux3.2のISOイメージをCD-ROMドライブに割り当ててあるため、ゲストOSをCD-ROM起動させVineLinuxを導入する。
-既存OSのリストア
VineLinux導入後、CD-ROMからrescue modeで起動する。この後、ファイルシステムをマウントし移行元Linuxのdumpイメージをリストアする。
-リストア後のファイル修正
IDEのHDDで稼働していたLinuxをリストアした場合、rootファイルシステムの指定やマウントの指定にIDEでのバスファイルで登録されている。VMwareは仮想ストレージをSCSIとして認識させるため、設定ファイルの修正が必要である。
Linuxをrescueモードで起動し、次のファイルを修正する
--/etc/fstabにおいてデバイスを直接指定している場合(/dev/hdaxx)
→VMwareはSCSIデバイスとして認識する。そのため消去するか、sdaxxに書き換える
--/etc/lilo.conf
rootデバイスの指定が/dev/hdaxxになっているため、/dev/sdaxxに書き換える。
-VineLinuxの再導入
リストア後、MBR(Master Boot Record)のためのLiloやGrubの設定などを個別におこなっても良いが、この手間を簡略化するためにVineLinuxを更新モードで再導入する。
***デバイスの定義 [#adb7c928]
VMwareのゲストOSにはIntel Gigabit Ethernet (e1000)もしくはAMD PCnet 10/100Mbpsのアダプタとして認識させることができる。
|ethernet0.virtualDev = "e1000"|Intel(R) PRO/1000 82545EM|
|ethernet0.virtualDev = "vmxnet"|PCnet/PCI II  79C970|

***ホストOS側のネットワークデバイス割り当て [#i4051b02]
VMware上のネットワーク設定はvmnetcfgツールにて行う。
&ref(ICON.PNG,,50%,nolink);''C:\Program Files\VMware\VNware Player\vmnetcfg.exe''

VMware Palyer 3よりvmnetcfg.exeは標準でインストールされないため、パッケージより個別で抽出する必要がある。
 X:\>VMware-player-3.0.0-203739.exe /e .\tmp
インストールパッケージを展開した後、network.cabにvmnetcfg.exeが保管されている。
-アダプタ一覧
|VMnet0|ブリッジ用アダプタ(ホストOSのNICは自動選択)|
|VMnet1|VMware内とホストOSのみに閉じたネットワークアダプタ|
|VMnet2〜7|デフォルトは割り当てなし。手動でホストOSのNICを割り当て可|
|VMnet8|NAT用アダプタ|

-NATするケース
ホストOSをNATルータとして扱い、外部へはNATして接続されるためゲストOSのアドレスは外には漏れない。また、外部からゲストOSへ接続するためにはポートフォーワード設定を行う。
(ちょうどブロードバンドルータと同じような動きをする)
NATを利用する場合は、接続方式に''nat''を指定する。
|ethernet0.connectionType = |"nat"|
--NATのアダプタ確認
#ref(6.PNG,,50%,nolink)~

--ポートフォワード設定 - 外部からゲストOSに接続する設定(Option)
NATアダプタ確認画面において、「編集」ボタンをクリック。
NATの設定->ポート転送をクリック。
#ref(NAT1.PNG,,50%,nolink)~
ポートフォワードするゲストOS側のIPアドレスおよびポート番号を指定する。
#ref(NAT3.PNG,,50%,nolink)~

-ホストOSのNICをブリッジし直接、外部接続するケース
--ブリッジするNICを自動選択
ゲストOSをホストOSを介して外部にブリッジ接続する場合は接続方式に''Bridged''を指定する。ブリッジされるホストOSのNICはVMwareによって自動選択される。
|ethernet0.connectionType = |"bridged"|
~&ref(2.PNG,,50%,nolink);~

--ブリッジするNICを指定
ブリッジするNICを指定する場合はvmnetcfg.exeにてあらかじめ仮想デバイスに物理デバイスを割り当てを行い、接続方式をcustomとしブリッジさせる仮想デバイスを指定する。
|ethernet0.connectionType = |"custom"|
|ethernet0.vnet =           |"VMnet2"|
~&ref(3.PNG,,50%,nolink);~

-外部接続しないケース


**SMPを利用する [#m2ea0a22]
仮想プロセッサの数はnumvcpusで指定する。
 numvcpus ="2"

**シリアルポートを利用する [#n28a5d13]
ホストOSのシリアルポートをゲストOSに割り当てることができる。serial0.fileNameに割り当てるホストOSのシリアルポートを指定する。
 serial0.present = "TRUE"
 serial0.fileName = "COM9"
 serial0.hardwareFlowControl = "TRUE" 
VMの設定でシリアルポートを有効にした後に、VMのBIOSでシリアルポートを利用できるように設定する必要がある。browser-applianceはデフォルトではBIOSで無効になっている。「I/O Device Configuration」で行う。
#ref(vmware.bios.png,,50%,nolink)~
USBシリアルコンバータの場合、直接、USBデバイスをVMに割り当てることもできる。ホストOS上のシリアルポートを利用するケースとして、ホストOS上に搭載されているシリアルポートを利用する、内蔵モデムを利用する場合などが考えられる。
〜番外編〜
WindowsXPではIrDAポートを通常のシリアルポートとして利用することができない。そのため、IrCOMM2Kを利用しIrDAポートをCOMポートに割り当てる。これによりVM上からホストOSのIrDAポートをシリアルポートとして利用することも可能になる。
http://www.ircomm2k.de/
----
[1] http://www.vmware.com/download/player/
[2] http://www.vmware.com/vmtn/appliances/
[2] http://www.vmware.com/vmtn/appliances/directory/browserapp.html
[3] http://blog.yasaka.com/archives/2005/10/vmware_playervi.html
[4] http://www.rhathymia.net/blog/fedora_core_4_on_vmware_player
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