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ソフトウェアVMware Player Version 1.0.1
ホストOSMicrosoft WindowsXP SP1
ゲストOSVine Linux 3.2
マシンThinkPad T43
ThinkPad 570E
ドキュメント2006/06/01(更新:2008/05/31)

今回、ThinkPad570Eで稼働していたLinux環境をThinkPad T43 WindowsXPにVMware playerを導入し、バーチャルマシン上にお引っ越しする。


Linuxを再インストールするためのVM環境整備

バーチャルマシンの設定はvmxファイルで行われる。Browser-Applianceの場合、Browser-Appliance.vmxというファイルである。

  • CD-ROM imageのマウント
    デフォルトはCD-ROMドライブはホストマシンのCD-ROMドライブが割り当てあれる。VineLinuxをインストールするためにVineLinuxのisoイメージをダウンロードし、ゲストマシンのCD-ROMにマウントするには次のようにvmxファイルを変更する。
    ide1:0.present = "TRUE"
    ide1:0.fileName = "D:\iso\Vine32-i386.iso"
    ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
    ide1:0.startConnected = "TRUE"
    ide1:0.autodetect = "TRUE"
  • Network Interface Card
    VMwareではNICはPCnet32で認識される。browser-applianceではデバイス名が"vmxnet"としていされているため、この後に導入するLinux上でネットワークカードのデバイスが認識できない。そのため、次のエントリーをコメントアウトする。
    ethernet0.virtualDev = "vmxnet"
    ネットワークはホストマシンをルータとしたNAT方式とホストマシンをブリッジとした2種類の方式を設定することができる。
    ethernet0.connectionType = "nat" or "bridged"
    NAT方式の場合、ホストマシン上で稼働している"VMware NAT Service"により実現される。また、ゲストマシンへのIPアドレスは"VMWare DHCP Service"によりDHCPにて割り振られる。
  • グラフィックカードの最大解像度の変更
    ゲストマシンに対するグラフィックカードの最大解像度はvmxファイルの次のエントリーで行う。ここで指定した以上の解像度はゲストマシンで出力することができない。
    svga.maxWidth = "1280"
    svga.maxHeight = "1024"

ゲストマシンの起動とOSのインストール

  • VineLinux3.2のインストール
    Browser-applianceの仮想ディスクのパーティションの再作成および移行するために取得したdumpファイルをコピーするために一旦、Linuxを新規にインストールする。
    前章でVineLinux3.2のISOイメージをCD-ROMドライブに割り当ててあるため、バーチャルマシンをCD-ROM起動させVineLinuxを導入する。(バーチャルマシン起動時にESCキーで起動デバイスを選択)
  • 既存OSのリストア
    VineLinux導入後、CD-ROMからrescue modeで起動する。この後、ファイルシステムをマウントし移行元Linuxのdumpイメージをリストアする。
  • リストア後のファイル修正
    IDEのHDDで稼働していたLinuxをリストアした場合、rootファイルシステムの指定やマウントの指定にIDEでのバスファイルで登録されている。VMwareは仮想ストレージをSCSIとして認識させるため、設定ファイルの修正が必要である。
    Linuxをrescueモードで起動し、次のファイルを修正する
    • /etc/fstabにおいてデバイスを直接指定している場合(/dev/hdaxx)
      →VMwareはSCSIデバイスとして認識する。そのため消去するか、sdaxxに書き換える
    • /etc/lilo.conf
      rootデバイスの指定が/dev/hdaxxになっているため、/dev/sdaxxに書き換える。
  • VineLinuxの再導入
    リストア後、MBR(Master Boot Record)のためのLiloやGrubの設定などを個別におこなっても良いが、この手間を簡略化するためにVineLinuxを更新モードで再導入する

VMware toolsの導入

VMware toolsの導入により、次のことが可能となる。

  • ホストマシンとの時刻同期
  • ホストマシンのフォルダマウント

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