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#contents
***BIND9のインストール [#ub26af4a]

***SOAレコードの考察 [#p698cc67]
,項目,内容,RFC1537推奨値
,default TTL,キャッシュ有効時間,
,serial,ゾーンのシリアル番号,
,refresh,スレーブサーバがゾーンデータの最新性をチェックする間隔,24時間
,retry,スレーブサーバがマスターサーバにアクセスできなかった場合、再アクセスを試みるまでの時間,2時間
,expiry,スレーブサーバがこの時間分マスターサーバにアクセスできないとゾーンデータを無効化する,30日
,negative TTL,ヒットしない情報のキャッシュ有効時間,4日


***トランザクション署名(TSIG) [#b9f40ba1]
-鍵の作成方法
 /usr/local/bind-jail/sbin/dnssec-keygen -a HMAC-MD5 -b 128 -n HOST abc.test.jp.
,オプション,,サンプル
,a,鍵のアルゴリズム,HAMC-MD5
,b,鍵の長さ,128bit
,n,鍵のタイプ,HOST
, ,鍵の名前,abc.test.jp
これによりカレントディレクトリにKabc.test.jp.+157+20385.privateというファイルと
Kabc.test.jp.+157+20385.keyという2つのファイルが生成される。

-鍵の登録方法
named.confに下記のエントリーを追加する。xxxxxxは鍵の生成によって出力されたBASE64でエンコードされた内容を指定する。
 key abc.test.jp. {
        algorithm "hmac-md5";
        secret "xxxxxxxxxxxxxxx";
 };

-鍵の命名方法

***Dynamic DNS [#vac920a6]
-動的更新を行うゾーンの登録
動的更新はデフォルトのACLで許可されていないためupdate-policyかallow-updateを用いてACLを追加する。
       zone "test.jp" in {
                type master;
                file "master/test.jp.zone";
                allow-query {
                        trusted;
                };
                allow-transfer {
                        trusted;
                };
                update-policy {
                  grant abc.test.jp. self abc.test.jp. CNAME;
                };
        };

-ACLの登録方法

-レコードのupdate方法
実際にゾーンの内容を更新するにはnsupdateコマンドを利用する。TSIGを利用する場合は、-kオプションでTSIGの鍵の生成で出力された鍵の名前を指定する。
 /usr/local/bind-jail/bin/nsupdate -k Kabc.test.jp.+157+20385.private
カレントディレクトリに対応する鍵ファイルが存在しない場合は、下記のように指定する。
 /usr/local/bind-jail/bin/nsupdate -k /var:Kabc.test.jp.+157+20385.private
nsupdateを起動するとプロンプトが「>」となりupdateするためのコマンドを入力する。abc.test.jp.というCNAMEレコードを更新する一例を下記に示す。
 > server 127.0.0.1
 > prereq yxrrset abc.test.jp. CNAME
 > update delete abc.test.jp. CNAME
 > update add abc.test.jp. 300 IN CNAME host2.test.jp.
 > send
また、これらのコマンドの内容が記述されたテキストファイルを作成し、nsupdateのオプションに指定することで実行することが可能である。(temp.lstというファイルに記述した場合)
 $ /usr/local/bind-jail/bin/nsupdate -k /var:Kabc.test.jp.+157+20385.private temp.lst

-DynamicDNS対応ゾーンの手動更新
動的に更新可能なゾーンに対して手動でレコードを更新する場合は、namedを停止・起動が必要になる。(rndc reload では読み込まれない)
BIND 9.3.x はrndcコマンドにより動的更新の受付開始・停止が可能であるため、namedを稼働させたまま手動更新が可能である。
--動的更新の受付停止
 # rndc freeze
--動的更新の受付開始
 # rndc unfreeze 


***ゾーンの変更通知(DNS NOTIFY) [#hedebc12]
ゾーンを変更した際に、スレーブサーバに変更を通知する機能である。通常、notifyをonにすると該当ゾーンのNSレコードに登録されているすべてのDNSサーバに通知が送信される。
-すべてのゾーンに対して通知機能を無効にする場合
optionsに登録されているnofityの挙動よりも、各ゾーンに登録されているnotifyが優先される。
 options {
   notify no
 }; 
-特定のゾーンに対して通知機能を有効にする場合(マスターサーバ)
notifyをonにした場合、NSレコードに登録されてるすべてのDNSに通知が通知されてしまうため、特定のサーバに限定する場合はnotifyをexplicitと指定し、also-notifyに通知するサーバを指定する。
 zone "test.jp" {
  type master;
  file "test.jp.zone";
  notify explicit;
  also-notify {
    192.168.1.1;
  };
 };  
-通知を受け入れる設定
notifyの通知を受け入れるかはマスターサーバに登録されているDNSサーバであるかどうかを元に行われる。マスターサーバ以外からのNotify受け入れはallow-notifyで指定する。



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[1] http://www.isc.org/sw/bind/
[2] http://www.atmarkit.co.jp/flinux/index/indexfiles/bind9index.html
[3] http://www5d.biglobe.ne.jp/%7Estssk/rfc2136j.html
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