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BIND9のインストール

SOAレコードの考察

項目内容RFC1537推奨値
default TTLキャッシュ有効時間
serialゾーンのシリアル番号
refreshスレーブサーバがゾーンデータの最新性をチェックする間隔24時間
retryスレーブサーバがマスターサーバにアクセスできなかった場合、再アクセスを試みるまでの時間2時間
expiryスレーブサーバがこの時間分マスターサーバにアクセスできないとゾーンデータを無効化する30日
negative TTLヒットしない情報のキャッシュ有効時間4日

トランザクション署名(TSIG)

  • 鍵の作成方法
    /usr/local/bind-jail/sbin/dnssec-keygen -a HMAC-MD5 -b 128 -n HOST abc.test.jp.
    オプションサンプル
    a鍵のアルゴリズムHAMC-MD5
    b鍵の長さ128bit
    n鍵のタイプHOST
    鍵の名前abc.test.jp
    これによりカレントディレクトリにKabc.test.jp.+157+20385.privateというファイルと
    Kabc.test.jp.+157+20385.keyという2つのファイルが生成される。
  • 鍵の登録方法
    named.confに下記のエントリーを追加する。xxxxxxは鍵の生成によって出力されたBASE64でエンコードされた内容を指定する。
    key abc.test.jp. {
           algorithm "hmac-md5";
           secret "xxxxxxxxxxxxxxx";
    };
  • 鍵の命名方法

Dynamic DNS

  • 動的更新を行うゾーンの登録
    動的更新はデフォルトのACLで許可されていないためupdate-policyかallow-updateを用いてACLを追加する。
          zone "test.jp" in {
                   type master;
                   file "master/test.jp.zone";
                   allow-query {
                           trusted;
                   };
                   allow-transfer {
                           trusted;
                   };
                   update-policy {
                     grant abc.test.jp. self abc.test.jp. CNAME;
                   };
           };
  • ACLの登録方法
  • レコードのupdate方法
    実際にゾーンの内容を更新するにはnsupdateコマンドを利用する。TSIGを利用する場合は、-kオプションでTSIGの鍵の生成で出力された鍵の名前を指定する。
    /usr/local/bind-jail/bin/nsupdate -k Kabc.test.jp.+157+20385.private
    カレントディレクトリに対応する鍵ファイルが存在しない場合は、下記のように指定する。
    /usr/local/bind-jail/bin/nsupdate -k /var:Kabc.test.jp.+157+20385.private
    nsupdateを起動するとプロンプトが「>」となりupdateするためのコマンドを入力する。abc.test.jp.というCNAMEレコードを更新する一例を下記に示す。
    > server 127.0.0.1
    > prereq yxrrset abc.test.jp. CNAME
    > update delete abc.test.jp. CNAME
    > update add abc.test.jp. 300 IN CNAME host2.test.jp.
    > send
    また、これらのコマンドの内容が記述されたテキストファイルを作成し、nsupdateのオプションに指定することで実行することが可能である。(temp.lstというファイルに記述した場合)
    $ /usr/local/bind-jail/bin/nsupdate -k /var:Kabc.test.jp.+157+20385.private temp.lst
  • DynamicDNS対応ゾーンの手動更新
    動的に更新可能なゾーンに対して手動でレコードを更新する場合は、namedを停止・起動が必要になる。(rndc reload では読み込まれない)
    BIND 9.3.x はrndcコマンドにより動的更新の受付開始・停止が可能であるため、namedを稼働させたまま手動更新が可能である。
    • 動的更新の受付停止
      # rndc freeze
    • 動的更新の受付開始
      # rndc unfreeze 

ゾーンの変更通知(DNS NOTIFY)

ゾーンを変更した際に、スレーブサーバに変更を通知する機能である。通常、notifyをonにすると該当ゾーンのNSレコードに登録されているすべてのDNSサーバに通知が送信される。

  • すべてのゾーンに対して通知機能を無効にする場合
    optionsに登録されているnofityの挙動よりも、各ゾーンに登録されているnotifyが優先される。
    options {
      notify no
    }; 
  • 特定のゾーンに対して通知機能を有効にする場合(マスターサーバ)
    notifyをonにした場合、NSレコードに登録されてるすべてのDNSに通知が通知されてしまうため、特定のサーバに限定する場合はnotifyをexplicitと指定し、also-notifyに通知するサーバを指定する。
    zone "test.jp" {
     type master;
     file "test.jp.zone";
     notify explicit;
     also-notify {
       192.168.1.1;
     };
    };  
  • 通知を受け入れる設定
    notifyの通知を受け入れるかはマスターサーバに登録されているDNSサーバであるかどうかを元に行われる。マスターサーバ以外からのNotify受け入れはallow-notifyで指定する。

[1] http://www.isc.org/sw/bind/
[2] http://www.atmarkit.co.jp/flinux/index/indexfiles/bind9index.html
[3] http://www5d.biglobe.ne.jp/%7Estssk/rfc2136j.html

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